追憶の夢幻館

Archive: 2023年04月  1/1

七回目 「路地裏の迷子」つゞき 弐

                                       あれから、どれくらいの時間が過ぎていたのでしょうか・・私は、暫く  その医院に寝泊まりさせて貰っていました。日にちの感覚と時間軸の夜と昼までもが麻痺している様でした。あの人は患者が来る時には襖を閉めてしまい絶対に入って来てはならぬと私に約束をさせました。私が「物音を立てずに静かにしているよ」と言うと「それは大丈夫よ...

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